足立区議会議員の問題発言について
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2020年9月25日にあった東京都足立区議会の自民党議員の白石正輝氏によるLGBTに関する問題発言。
あれ、すごいショックだった。。
LGBT巡り“足立区が滅ぶ”発言 炎上の自民長老議員の主張と事実誤認
だって、過去にも自民党の杉田水脈衆議院議員が2018年7月に発売された月刊誌で、
「彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり『生産性』がない。そこに税金を投入することが果たしていいのか」
って言って大炎上したよね。
そして、また同じ9月25日にこの杉田水脈衆院議員は党の内閣第一部会などの合同会議で、
女性への暴力や性犯罪に関し「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言して、
これまた炎上。
そこに畳み掛けるように今回の白石議員の問題発言。。
いやー、ここまでくると、さすがにわたしも当事者の一人として黙っていられないよ。(; ・`д・´)
というわけで、わたしのラジオではこの件について複数回にわたって話してます。
是非聞いてみてね。
ラジオでも話したけど、それでも全然収まらないので、このブログでもわたしなりの意見を書くね。
白石議員の発言に関する記事を読んでて思ったけど、そもそも少子化問題ってLGBTQが原因じゃない。
例えば、子供産みたくても、核家族かつ共働き世帯だったら、子供を託児所に預けたくても
空きがなくて預けられなかったり、周囲のサポートが得られなかったりと、子供を育てるのに
十分な環境が整えられていない状況がそこらじゅうにあることだって1つの大きな原因なのに、
LGBTQを原因としていることがお門違い。
じゃ、LGBTQを排除したら少子化問題は解決するの?
解決なんかするわけないよね。
白石議員の発言には突っ込みどころ満載。
「日本人が全部L、日本人が男は全部G、次の世代生まれますか?」
って、みんながレズビアンやゲイになるわけないでしょ?
わたしはQで、Xジェンダーかつノンバイナリーって自認しているけど、それを公表したからって、他の人が影響受けてみんなQになるなんてあり得ない。
その逆もまたしかりで、わたしがLやGの話を聞いたからと言って、そのカテゴリーになるわけない。
実際、わたしの会社にはGやTの方もいらっしゃって、共にLGBTQの活動しているけど、互いの話に興味はあっても、そのセクシュアリティーになることなんてないもん。
だから、まずここからロジックが破綻してるよね。
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「LとGについてだけは、もしこれが足立区に完全に広がってしまったら、足立区民いなくなっちゃうのは100年とか200年の先の話じゃない。私たちの子どもが一人も生まれないということ」
セクシュアリティーは、新型コロナウィルスのような感染症じゃないんだから、足立区に完全に広まることなんてあり得ない。
論外もいいところ。
「足立区では、性の多様化やマイノリティーの保護についての教育が結構されているが、 一方で、子どもを産んで育てることが人間にとってどんなに大切か、教えているように私には思えない。 それがどうかと思って発言した。それで、例えば、日本人がLやGだったら次の世代の子どもがゼロですよと。これじゃ国が、足立区が滅ぶでしょと。 」
子供を産んで育てることが大切なのは分かってるけど、そもそも育てる環境が不十分な状況については、ほとんど言及していないよね。
少子化を教育の問題にしているのが意味わかんない。
さっきも言ったけど、日本人が全員LやGになることなんてない。セクシュアリティーは生まれつきのものだからね。
LやGの存在で国や足立区が滅ぶって、理論飛躍しすぎでしょ。
「保育料を全員無料にするというような子どもの人数に関係ない政策ではなく、第2子は半額、第3子は無料になるというようなメリハリが必要だ。」
これもね、そもそも第1子だけでも育てるのが大変なんだから、1人生むのは当たり前みたいな政策じゃ2人目産もうなんて思わないよ。
「LGBTを認めないということではなく、法律的に擁護しなきゃいけないことではないと思っています。渋谷区とか世田谷区が(同性間のパートナーシップを認める)条例を作ったでしょう。ああいうのは必要ないという考えです。 」
いや、LGBTQにだって人権あるよ!
同じ人間なんだから。
犯罪を犯したわけでもないのに、法律で擁護されないってどういうこと??
わたしのラジオでは、LGBTQは左利きや名字「佐藤」さんと同じくらい、7%の割合で存在してるって言ったけど、日本の民間団体による調査では、「LGBTは人口の8%-10%前後」、つまり「10から13人に1人」が通説となってるみたい。
では、仮に8%とすると、足立区の2020年10月1日現在の総人口が691,827人だから、その8%は55,346人。
この想定されるだけでも5.5万人いる足立区民を無視するなんて、あり得ない。
この5.5万人だって、きちんと税金払ってるのにね。
税金払っても法律で擁護されないって意味不明すぎる。。
そのLGBTQの人について、
「私のまわりにはまったくいないし、ニュースの報道の範囲しか知りません。会ったことがない。」
って言ってるけど、わたし達だってカミングアウトする相手は選ぶよ。慎重に。
こんな発言する人にカミングアウトなんてしたら、何の利益もないどころか、むしろ当事者にとっては不利益にしかならないんだから、目の前にいたって言うわけないよね。
だから知らなくて当たり前。
「LとGは、楽しいからと選んでいると思いますよ。それはそれで、身近にはいないけど、そうだとしても否定も拒否もする気はないよ。 」
この発言も大きな問題。
LとGはセクシュアリティー、つまり生まれつきのものであって、後天的に選んだものじゃない。
それはわたしだって一緒。
Qになろうと思ってなったわけじゃない。
「産めない人に産めという気はまったくないです。男に子どもを産めというのと一緒だから。産める人はちゃんと産んでくださいよと。産む、産まないは自由です。でも女性の自由だから産まないとみんなが言ったらどうなる。親は誰が面倒をみますか。年を取ったら社会保障に頼って生きていくんだから、誰が社会保障の金を出すのか。社会保障は人口が減って税金が入らなければ維持できない。生産労働人口の減少を食い止めなければ。」
この発言はいきなり矛盾してる。
産む産まないは自由と言いながら、産める人はちゃんと産んでくださいってどういうこと?
これ、なんか戦前のスローガン思い出した。。
1941年の日本の総人口は7350万人で、軍国主義を支えるため、子供を5人以上産むように国として「産めよ、殖やせよ」ってスローガンを使って、兵力や労働力を増強しようとしてたよね。
こういう思想の押し付けって恐ろしい。。
それが白石議員の言う「教育」なのかな?
だとしたら、ヤバイよね。。
そして極めつけは、
「謝罪する気は全然ありません。辞職は全然考えてもいない。そういう圧力をかけようとすること自体が間違っていると思います。 」
こんな発言して、まだ議員続けるなんて許されないよ。
この発言で、足立区のダイバーシティーに関するイメージが大きく下がったことは間違いないし、当事者からすると、こんな議員がいる足立区に住みたいとは思わないよ。
たとえこの人が辞職したところで、すぐにイメージアップはできない。
だって、他にも白石議員と同じ考え方を持つ議員がいると考えちゃうからね。
もし本気で足立区がイメージアップするんだったら、まずはこの白石議員を辞職させ、それから
同性間のパートナーシップ条例を作り、議会の議員にもLGBTQの当事者を採用し、さらには学校にも同様にLGBTQの先生を招き、そして、学校制服も自由化するくらいの勢いは必要だよね。
というわけで、とにかく今回の白石議員の問題発言には色々と思うところがあったので、このブログにも書かせてもらいました。
でも、この件は、ラジオでもまた話すので、是非聞いてみてねー!
今回は、すっかり長くなっちゃったけど、最後まで読んでくれてありがとーーー(^▽^)/
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